#05 PLACE DE LA REPUBLIQUE

 
PLACE DE LA REPUBLIQUE

19-20AWは遠くの地への旅ではなく

seya.が住んでいるパリ、異国の人たちが集まる

Place de la République に目を向けました。

Place de la République の中央には

1883年共和国時代に建てられた

自由を求めて戦ったというシンボルの

マリアンヌ像が頂点に、自由、平等、博愛の像が

その下に位置しています。

共和国の象徴でもあるここは、

何かがあるごとに集会、デモが行われる場所です。

イエローベストのデモ、ワールドカップ制覇の祝い、

移民の集会、エコロジーのイベント、

アルジェリアの政権交代の祝い・・・。

毎週末、複数の集会やデモがここで行われています。

2015年のテロもこの付近での事件でした。

 

ロマンチックできれいなパリとは全く違う

イメージのPlace de la République。

機動隊の装甲車が常駐し、

アラブ人、黒人、中国人…など様々な人種で溢れ、

広場はスケートパークでもあり、

毎日スケーター達が集まる場所。

マレー地区に隣接しているにもかかわらず、

マレーのポエティックな佇まいはなく混沌としている。

パリの現実の顔。

ここに住む私達はそう思っています。

 

パリ郊外に住み、レパブリックに毎日スケートを

しにくるアルジェリア移民の2世がモデルのサミです。
親からは学校に行くよりも早く働けと言われ、

高校中退、デリバリーのバイトをして

スケートをする。パリに住む家族の子供達は、

高学歴を目指していますが、彼らは違います。
ワールドカップの選手達もほとんど郊外に住んでいる、

同じような環境で育ったハングリーな子供達でした。

去年のワールドカップで優勝した日は

夜遅くまで広場に何万人も集まっていました。

その日は機動隊の装甲車もなく、

テロも起こらず、ポジティブなエネルギーが満杯。

移民問題が大きな課題のフランスですが、

移民がいなかったら

この熱狂もなかったのかもしれません。

 

Place de la Républiqueはパリと問題を抱える

郊外が混ざった現実のパリ、

見て見ぬ振りができないパリだという気がします。