#02 HAPPY TOGETHER

 
HAPPY TOGETHER

ウオンカーウエイの映画Happy Together

(邦題ブエノスアイレス)を 一眼見て以来、

ブエノスアイレスは一度は行かなくてはならない場所

になりました。暑く、いつも汗ばむ湿気のある空気。

1920年代の整然とした美しい建物が並ぶ中、

小さなタンゴバーが夜になると浮き上がってくる猥雑な 町。

何もないところに走る道で町を逃げ、

そして行き着くイグアズの滝。

2018年SSはこの映画と、実際に行ったブエノスアイレス

からのインスピレーションでできました。

 

ブエノスアイレスは1920年代に世界で最も文化が

栄えていた場所として、世界中から多くの 文化人や知識人が

訪れた街でした。 当時の建築物は今でも街の大半を占め、

アールデコの真骨頂といえるような、グラフィックで都会的な

建物が続きます。 その後100年を経て、今この街は退廃が進み、

土地以外の人が夜歩くのも危険な場所になっています。

 100年前の世界最高の都会の面影とダークな現在の日常が

混じり合った不思議な街。同時にPalermo Sohoという、

ギャラリーなどが多くある、シックな一角もあり、

街の新しい何かが確実に生み出されている。

なぜかパワーを感じ、なぜか魅了される、

そういった街の一つがブエノスアイレスです。